新年のごあいさつ
和歌山県立向陽中学校・高等学校
校 長 前田 成穂
謹賀新年
本校東京地区同窓会の皆さま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年の暮れ、カタールで開催されたサッカーワールドカップでの日本代表の活躍が日本中を歓喜の渦に巻き込みました。ドイツやスペインと同じグループのなか、決勝トーナメントに進出することが不安視されていたものの、そのドイツとスペインに勝利しての進出は、日本サッカーの変容を感じました。とりわけ試合後、選手がインタビューを受けている際の自信に満ちあふれた言動は、これまでになかった若者の表現力の変容だと感じました。思い返せば、約10数年前まで学校現場では、教師が教えることを生徒は静かに覚える学習スタイルが定番であったわけですが、ここ10年は、知識技能はもちろんのこと、いかに自分の考えを相手に伝えるかが求められてきました。こうした取組が若者たちの表現や表情の豊かさに繋がっているのではと感じました。
翻って本校においても更なる変容を図り、生徒の進路実現を叶えるため、昨年4月からそれまでの70分(週25コマ)授業から50分(週34コマ)授業に、二学期制から三学期制に改めました。また、「女性が輝く社会づくり」や多様化する社会を考慮し、昨年10月女子生徒にスカートとパンツの選択制を導入しました。現在、中高併せて7人の女子生徒がパンツを着用しています。今後、男女ともブレザー型の制服に変更することについても検討中です。
また、本校は大正4年(1915年)旧制海草中学校の創立から数えて、今年108年目であり、再来年の令和7年度に110周年を迎えます。これを機に、「新たな向陽の創造」として記念事業等の開催について同窓会と協議しているところです。例えば、校内には4本のワシントンヤシの木が植えられていますが、現在その高さが3階の校舎を超えているため、台風や強風により倒れる危険性があり、これを機に伐採し、ワシントンヤシの種から苗を育て新たに植樹するという案です。また、校内整備として生徒ホールなどの模様替え(紀州材を使って内装や机の整備)等も検討しています。東京地区同窓会の皆さま方からも、様々なご意見やご要望等を寄せていただけたら幸いです。
結びに、生徒は文武両道のもと日々精進し、大きな成果を挙げています。その様子を本校ホームページに掲載していますのでぜひご覧ください。コロナ禍もまだまだ終息する兆しはありませんが、皆様方のご健康・ご多幸を祈念し新年の挨拶といたします。