学校長あいさつ

▲和歌山県立向陽中・高等学校長   前田 成穂 氏
▲和歌山県立向陽中・高等学校長  前田 成穂 氏

 

 

Ever Onward(さらなる前進)

 

                                   和歌山県立向陽中学校・高等学校

                         校 長  前田 成穂

 

 和歌山県立向陽中学校・高等学校同窓会東京地区の皆さま、初めまして前田成穂(まえだしげほ)と申します。今年4月1日、新宮高校校長から母校である向陽高校校長に着任いたしました。私は40年ぶりに向陽に戻ったわけですが、着任早々学び舎を歩き回ってみると、すっかりと様変わりをしていました。校舎の根幹は変わっていませんが、中庭や体育館、トイレ等が随分美しく整備されています。東京地区の皆さまにおかれましても和歌山にお越しの際は、ぜひ本校にお立ち寄りいただけたら幸いです。

さて、昨年2月に新型コロナウィルス感染症が表面化して以来、日本各地はもとより世界中においても、このウィルスの感染により多くの方々の尊い命が失われていることに哀悼の意を捧げるとともに、いまだ入院治療等を強いられている方々に心からお見舞い申し上げます。

 本校は、大正4年(1915)に前身の旧制海草中学校が、歴史ある日前神宮・國懸神宮の杜に隣接した自然豊かな地に創立され、今年で106年目を迎える歴史と伝統ある高等学校です。また、平成16(2004)に中学校を併設し、中高一貫教育を実践し、有為な人材を輩出している県立学校です。

 校訓は、「自彊不息(自ら努めてやまず)」、「質実剛健」、「文武両道」とし、建学以来の精神を受け継ぎ、時代の変遷に的確に対応し、生徒や保護者の皆さまから求められる学校であるよう、日々研鑽し、学校改革に取り組んでいます。

 現在、生徒は日々70分×5限授業、長期休業の短縮に加え、年間を通しての「週例テスト」に取り組むなど、自彊不息の精神で努力を重ねています。その結果、毎年、地元の和歌山大学や和歌山県立医科大学をはじめ、京都大学や大阪大学、神戸大学など国公立大学に約6割が現役合格するなど、それぞれの生徒が自分の夢を実現させています。

 また、本校は、平成18年度からSSH指定校となり、現在第3期の指定を受けています。本事業では、主体性及び国際性を兼ね備えた科学技術人材の育成をめざし、これまでの理数教育に特化した環境科学科に加え、普通科、中学校の全生徒を対象に鋭意取り組んでいるところです。

 さらに、生徒会活動や部活動も極めて活発で、ほとんどの生徒が部活動に加入し練習や稽古等に励んでいます。海草中学からの伝統の硬式野球部、県代表常連の吹奏楽部や合唱部、英語部、少林寺拳法部、水泳部水球競技など体育系18(中学11)、文化系22(中学10)のクラブがあります。多くの部が全国大会や近畿大会へ出場するなど、成果を上げています。

 今後とも、「Ever Onward」の気概を持って、未来に向かって躍進する向陽中学校・高等学校であり続けたいと考えていますので、東京地区の皆さま方の力強いご支援・ご協力をお願いするとともに、皆さま方のご健康とご多幸及び同窓会東京地区のますますの隆盛をご祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

 

令和3年4月