▲和歌山県立向陽中・高等学校長
鈴木晴久 氏
皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
向陽高校東京地区同窓会の会員の皆様には、日頃から本校教育活動に格段のご理解とご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、昨年度、本校はコロナ禍とその拡散防止対策のため、3月から6月まで休校を余儀なくされ、卒業式、入学式は何とか出来たのですが、その他の行事はほとんどが中止となる事態でした。6月からようやく再開となりましたが、22日までは午前と午後の分散登校となり、マスク着用や消毒、換気の徹底等、今までになかった対応に追われました。
そんな中、生徒たちも不安だったと思いますが、今年度から導入した学習支援サービス「スタディサプリ」や週毎に学校から出された課題等を着実にこなし、学力のレベルは保ったまま登校することが出来ました。
残念なのは部活動で、文化部、体育部とも全国大会が中止となる中で、県大会もほとんど中止となり、皆様に喜んでいただける報告が出来ませんでした。3年生には本当に可哀想な結果となりましたが、状況を客観的に把え、代替大会に出場するか、勉強に切り替えるか、それぞれ判断して取り組みました。さすが向陽生と感慨を新たにした次第です。
6月後半から通常授業に戻りましたが、文化祭や体育祭は感染防止の観点から中止となりました。その代わりとして、各学年単位で生徒の自主的な企画によるイベントを行いました。1年生は春に出来なかった遠足、2年生はミニ向陽祭、3年生はクラスマッチと県立体育館を借りたレクリエーション大会等、いろいろ工夫して楽しんでくれました。中学生も紀三井寺競技場を借り切って向陽祭を開催し、学年を縦割りにして集団作りを行いました。素晴らしい晴天で、真っ青な芝生の中で各ブロックで揃えたTシャツの色が鮮やかでした。
生徒総会も全員入ると体育館が密になるので、代議員制という形で行いました。
このように、コロナ禍の中でまだまだ大変な状況でありますが、生徒の皆さんも教職員も「自彊不息」の精神でそれぞれ工夫して学校生活を送ってくれています。
これからも、本校に対する期待、信頼に応えるとともに、少子化等による人口減の中で、いかにふるさと和歌山を愛し、遠く離れても和歌山のことを常に思う皆様のような生徒たちを育ててまりますので、母校に対する、皆様方の力強いご支援ご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。